• 地盤の専門家神村真による宅地防災の情報発信サイト

「擁壁は壊れる」くらいに思っておくのが丁度よい

大地震の被災地に出向くと、間知擁壁を含む法面の崩壊や液状化によるL型擁壁の倒壊によって、大きな被害を受けた住宅を目にすることがあります。 東日本大震災では、擁壁と傾斜した住宅を同時に復旧する事例に関係 …

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耐震等級3は不要なのか?

私は、もうずいぶん前に、自宅として木造戸建て住宅を建てました。 満足いく住宅でしたが、次建てるときは耐震等級3以上で建てたいと考えています。 なぜなら、中越沖地震、東日本大震災やその後の多くの大地震を …

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地盤も建物を支える材料の一つ

 2011~2012年頃、東日本大震災で大規模な液状化被害が発生したことを受けて、建築業界や不動産業界では、地盤の専門家に話をさせる機会を多く設けていたように思います。 私もいくつかの団体の依頼で、「 …

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気候変動が激しい時代の土地探し

 近年の豪雨や台風は、非常に大きな被害をもたらしていますが、これらは、海水面の温度上昇が影響しているようです。 私の記憶では40年ほど前から地球温暖化についての話題は上がっていましたが、今世紀に入って …

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「住む場所」と「建物の性能」は自分で考える

2020年には、水害の可能性が高い地域を公表することが義務化されました。 これで、新たに水害に遭う人が減ることは間違いありませんが、このような地域に家を建てられなくなったわけではありません。 2021 …

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普通の家は震度6には耐えられない

耐震等級3で設計するかしないかは、地盤の良し悪しとは無関係であることを以前書きました。 その記事を書きながら、そもそも建築基準法で想定している地震時の水平加速度レベルは、「どのように決まっているのか」 …

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地盤調査時に交通振動も計測しよう

先日、建物の振動についての調査に出向きました。 自分で、一般社団法人地域微動探査協会が推奨する計測機を用いて、住宅と交通振動の計測と極小微動アレイによる地盤のせん断波速度の計測を行いました。 計測から …

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地盤がよければ耐震性能を高く設定する必要はない?

先日、地域微動探査協会の人たちと地震動と地表面加速度の話をしていた際に、地盤の良し悪しと耐震等級を関連づけて考えている人がいるとの話を聞きました。 「地盤が良ければ耐震等級3は不要」との意見があるよう …

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盛土造成地での不同沈下リスクの評価とその対策

私のところには年に数件、不同沈下してしまった住宅に関する調査依頼が舞い込みます。 私が関わる不同沈下事例は、盛土造成地に関連するものが多く、いずれも地盤の成り立ちをしっかり確認していないことが事故の主 …

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道路の陥没から宅地のリスクを考える

先月、東京都調布市での道路陥没が話題に上がりましたが、日本の道路では、陥没が大きな課題になっていることをご存じでしょうか? 2018年6月には「都市の危機管理における路⾯下空洞対策に関する提⾔」が出さ …

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